1st Event Week レポート
SecHack365 2021 / 1st Event Week2021.6.25
Day1(5月29日)
プログラム01主催者挨拶/情報通信研究機構ナショナルサイバートレーニングセンター 衛藤室長
02オリエンテーション/情報通信研究機構ナショナルサイバートレーニングセンター 横山研究員
03自己紹介オリエンテーション
04お互いを知ろう!自己紹介タイム①~④
05イベントデイの説明・クロージング
Day2(5月30日)
プログラム01オリエンテーション
02お互いを知ろう!自己紹介タイム⑤~⑥
03習慣化・マンダラート/佳山トレーナー
04お互いを知ろう!自己紹介タイム⑦~⑧
05クロージング
2021年5月29-30日の2日間、2021年度SecHack365 第1回目のイベントデイ(2日間)がオンラインでスタートしました!!
2021年度は、表現駆動コース12名、学習駆動コース12名、開発駆動コース8名、思索駆動コース7名、研究駆動コース6名の合計45名の受講生が選抜されました。
さて、今回は緊張MAXの初顔合わせの回です。
今年もオンラインでの実施がメインになったこともあり、初回となる今回は、これから一緒に頑張る仲間との距離を縮めることを目的に「自己紹介タイム」に最も多くの時間を割いたほか、SecHack365を主催している我々NICTについての紹介の時間、SecHack365でこれからやっていくこと、法律に関する学びの時間を設けるなど大いに盛り上がりました。
以下、簡単に全体のプログラムをご紹介します。
01 NICTはどんな組織?(NICT ナショナルサイバートレーニングセンター サイバーセキュリティ研究室 室長 衛藤将史)
SecHack365を実施運営している組織ってどんなことやっているところなの?どこがすごいの?どんな人がいるの?などなどを知っていただく時間です。
NICTのことを知っていただくだけでなく、なぜNICTがSecHack365を実施しているのかということについても触れさせていただきました。
(NICT ナショナルサイバートレーニングセンター サイバーセキュリティ研究室 主任研究員 横山輝明)
これからトレーニーのみなさんの目標、具体的にはどんなことをやるのか、一年後にみなさんが完成させる作品に求めるもの等について説明をしました。
SecHack365では、作品を作っていく過程で何度も「作る」「見せる」を繰り返し、フィードバックをたくさんの人からもらうことを非常に大切にしています。
自信がないと「見せる」というのは気が重くなりますが、「質」よりも「見せる」ことを優先してもらい、次の「見せる」につなげてほしいと思っていて、最初の回でみなさんにお伝えしています。
その他、SecHack365で受けられる支援、これからの1年間の活動等についてオリエンテーションを行いました。
今回は2日間にわたり、1回あたり3~4人のグループで、計8回自己紹介&交流タイムを取りました。
自分を知ってもらうことはもちろん、これから共に1年間頑張る仲間を知って、仲間として交流を深めてもらいことを目的としています。
この最初の交流時間がこの1年を左右すると言っても過言ではないかもしれません。SecHack365の醍醐味の一つとして、「一生付き合える仲間に巡り会える」というところもあります。(修了生談)
今まで全く交わることもなかった、年齢も学校・職業も住むところも全く異なる仲間が全国から集まるとっても奇跡的な出会いと時間。「セキュリティ」というひとつのキーワード、興味関心が生み出す奇跡なのかもしれませんね。
さて、自己紹介タイムの最初のうちは、お互い照れもあり、多少の沈黙タイムがあったり、質問も少なかったりでしたが、回を重ねるごとに慣れがでてきたのか、質問や会話も活発になりました。1回あたり30分の時間を設定しており、もてあますかな?と心配もしていましたが、結果的には「時間が足らない!」と思ったトレーニーも多かったようです。
(NICT ナショナルサイバートレーニングセンター センター長 園田道夫 / 北条孝佳トレーナー)
SecHack365の最初となる「インプット」の時間。
セキュリティの勉強・研究開発等をする上で重要になってくるのが法律です。
「不正アクセス禁止法」というセキュリティ分野では無視できない、セキュリティの際(きわ)に近いところが関係してくる法律について、具体的な例を用いて解説します。セキュリティに関する知識や技術が身についてくると、気づかないうちに、法を犯してしまっている、際どい一線に足を踏み入れているかもしれないと言うことも多々。
セキュリティイノベーターを目指すトレーニーたちに、毎年必ず実施しているインプット講義です。
トレーニー達にはより法律の意識を高く持ってこれからの活動をしていって欲しいと思います。
「〇〇できるようになりたいな。」「〇〇を習慣にできるといいな。」と思っていてもなかなか身につかないものですよね。 でも、SecHack365に参加しているトレーニーのほとんどは、「学業とSecHack365」「仕事とSecHack365」「進学とSecHack365」など、SecHack365以外にもやらなければならない事がたくさんある方ばかりです。
様々な事柄と両立しながらSecHack365で作品を作り上げるために「習慣化」は非常に役立ちます。
ここでは「マンダラート」と言うものを用いて、SecHack365でこれから自分が実現したいこと・やった方が良いと思う小さな目標を書き出して、自分で書いたことが実現できたか都度チェックを行なう事をしていきます。そして実現出来た事柄は塗りつぶしていって、全部塗りつぶすことを目標にしていきます。
結構細かに書き出していくので最初に書き上げるだけでも大変です(苦笑)
そんな大変なイメージのマンダラートですが、今年度はアシスタントとして参加した、2020年度修了生美馬さん、野本さんから自分の体験談をお話いただきました。
●美馬さん
正直自分には合わなかったというのが正直なところだったそうです(笑)
普段の学校生活では、与えられたことをやっていくけど、SecHack365は自分で何をやるかを考えて自分で決めなければならないので「次なにをやるか」を考えることを習慣にすることで成長ができるのではないかと思いやり続けたとのこと。
・日々を振り返ることで自分をアップデートしていくことができた。
・明日何をやるかを明確にする(習慣化する)ことで自分を成長させることができた
と体験談をお話してくださいました。
●野本さん
一夜漬けて生きてきた自分にはあわない!というのが最初の印象だったそう(笑)
マンダラートのアップデートは月1くらいでしたが、1年経って振り返ったら意外に達成されてたようで、当日はご自身のマンダラートを公開してくれました。
(下図参照 / 黄色:「できた」赤:「できた→できない」)
自分で決めた目標のうち、ハードルが高すぎたこと、やりたくないことについては習慣化できなかったが、反対に「日々の進捗報告(今日はなにをやったか。思ったこと。明日やること)」は習慣化でき今でも毎日やっているとのことです。
無理せず、自分に合ったやり方で習慣化を実施していければいいのではないか。というアドバイスをトレーニーにしてくれました。
「こんなことやって意味あるの?」と思っていた二人が体験談を話すという衝撃の告白時間でしたが、結果としては二人とも有意義だったようです。
「とりあえずやってみましょう」「やらない理由を考えるよりやった方が有意義だと思います」というのが先輩二人からのアドバイスでした。
そんなこんなで楽しい時間はあっという間に過ぎ、2日間のイベントが終了しました。
最初は口数が少ない、表情も固かったトレーニーもこの2日間でずいぶん気持ちもほぐれた様子でした。
熱い思いをもって参加を決意してくれたトレーニーたちと、今年も熱い一年を過ごしていきます。
今年も個性あふれる45人のトレーニーのSecHack365開始です!
今後の活躍をご期待ください!!
「自己紹介では色々な人のバックグラウンドなどを知ることができてよかったです。できれば全員とやりたかったと思うくらいでした。
法律や習慣化の話も今後にいかせる内容だと思ったのでとてもためになりました。
サイバー犯罪系の法律についてはセキュリティを勉強する上である程度の知識は必要だと思っており、今回の話を聞いて思っていた以上に奥が深く、難しい問題だと知ることができました。
また、マンダラートを作成することで自分がSecHack365で実現するためには、どのようなことをやれば良いかを細分化することができました。
さらに、マンダラートの作成を通して自分が今まで習慣化していた事に気付くことができてよかったです。」