SecHack365 2022 / 成果発表会(23/03/04)レポート / 優秀修了生インタビュー
Report Presentation
成果発表会(3月4日)
2022年度の成果発表会は、3月4日(土)アキバ・スクエアで開催しました。2018年度の成果発表会以来、やっとこの場所に戻ってきて開催することができました。
当日は午前中からテクニカルリハーサルと並行して、コースごとに出展準備や発表準備を行いました。初めて外部の方に成果を発表する場となりましたが、一般の方だけでなく、1年間応援していただいた家族や学校の方にも成果を見ていただく機会にもなり、あっという間の1日でした。
最後に全員が修了証を手にした際には皆やりきった表情だったのが印象的でもありましたが、やはり人と接して発表を聞いていただくことは、とても手応えのあるものだったのだと思います。
今年度最後のレポートでは、2022年度の優秀修了生の率直な感想と各コースマスターとアシスタントからのひとことをご紹介させていただきます。
2022年度優秀修了生インタビュー
何の前触れもなく突然優秀修了生に選ばれたことが発表されたので頭が全く追いつかずに実感が湧かなかったのを覚えています。 他のトレーニーやトレーナーが言及してくれて本当に優秀修了生に選ばれたのだと実感して喜びました。第6回イベントの発表でのデモの完成度や、発表中にデモを使わせる発表方法などが評価されたとのことで自分の考えが共感されたこと、デモのチャットツールを使ってもらった時にチャットが盛り上がったことが、なによりも嬉しかったです。
ieruという心理的安全性を高め、 発言のハードルを下げるチャットツールを作成しました。僕自身、 常日頃から感じていた「文字を書いてから送信ボタンを押すのを止める」、 「聞くほどのことでもないかと思い質問をしない」といった”言えなくなる”という問題に対して、 もやもやというか、 ある種の気持ち悪さ、 不健全さの様なものを感じていたので、 これを解決できる作品を作ろうと思いました。
応募前は「どうせ通らないけど応募だけはしておこう」という軽い気持ちで応募課題に取り組んでいました。 一部のトレーニーには話したのですが、 実は合格のメールが来た後の受講確認で、 自分が他のトレーニー達についていけるか、 無事修了できるかが不安でしょうがなく受講をするか迷っていました。編入試験や、 卒業研究などがある中「なんとか修了するぞ」という気持ちで毎週のコースワーク、 全体課題、 コースマスターの無茶振りに全力で取り組んでいたらいつの間にか終わってしまっていた、 そんな1年間でした。
一つの作品について開発を続けるための技術力と継続力、同世代のものづくりに取り組む友人達、様々なことに取り組んでいくための地盤となる習慣化の力、セキュリティとは違った哲学や文学、芸術の一部の知識などを得ることができました。これらは今後、僕の人生を豊かにしてくれると思います。
今でもあまり実感がありません。
ただ、素直に嬉しいと感じています。今岡トレーナー・今岡ゼミみんなと意見交換しながら作り上げてきたものなので。初めてのことばかりでなんとか形に落としこめたという感じなので、これからも時間を作ってもうちょっと取り組んで行きたいと思っています。
打鍵音からキーボード入力を推定する攻撃の応用です。応用部分は打鍵音の入手方法になります。Wi-Fi接続可能で高性能な打鍵音取得に特化した無線マイクを作成し、そのマイクを使って打鍵音を入手します。きっかけは先行研究等でオンラインミーティング中に打鍵音を入手できる可能性が挙がっていたことです。近年のボイスチャットアプリケーションのノイズキャンセリング性能はとても高く、ノイズと判断されやすい打鍵音をアプリを通して得るのは難しそうだと思いました。そこで、当たり前な方法ですが無線マイク作ればいいんじゃね?と。めっちゃ当たり前だからみんなやらないだろうし、攻撃者になってみる活動というのはこのような開発・研究活動でしか許されないので取り組むことに決めました。
卒業と同じ年にやっていたので、忙しすぎました。2つの研究を同時並行しながらやっている人を尊敬します。周りに技術面でしゃべりたい人が多い1年だったのでそういう会話を今まで以上に頻繁にしていた気がします。なので、しんどかったけれど飽きない1年でした。
一方で、成果が出るまでは不安しかなかったです。テーマも何回か変更しているので、迷走していましたがこの不安面の経験こそ今後の役に立てばいいなと思っています。
2つあります。プレゼン力と課題・ゴールの設定方法です。プレゼン力に関しては、みなさん僕の発表動画見れると思うのでそこでこいつはこんなプレゼンするんだなと思っていただければ。課題・ゴールの設定方法は松竹梅の3段階を取るというものです。どうしても納期というものは発生します。その納期に間に合わず何もないという状況は最悪です。そこで松竹梅の3段階のゴール設定をすることで、まずは絶対できる梅を達成しそれでも時間があればおそらくできるであろう竹を、最後にこれできたら最高!の松をやるんですよ。これによって、時間の調整がクリアにできるようになりました。
異質な作品だったので、選ばれた時は正直ビビってしまいました。
画像生成AIのコンテストを作りました。その作品を作ろうとした理由は、誰もやってなかったからというのが一つですね。もう一つはこの素晴らしい画像生成AIという道具を、コンテストというある程度ホワイトな枠組みを通して広めていきたいと感じたからですね。私は絶望的に絵が下手で、中学校の美術の成績は落第寸前の2でした。でも絵を見るのは大好きでした。そんな中自分のイメージを絵にできる道具が出てきて感動したというのがその理由です。
実は8月くらいまではゲームを作ろうと考えており、実際ゴリゴリコードを書いていました。しかしこの作品が本当の多くの人に触れてサイバーセキュリティ啓発に繋がるのかわからなくなり、疑心暗鬼となる日が続きました。8月頃にこの画像生成AIが出てきた時、本当に感動して、この感動を作品に繋げたいと強く思いました。
その結果このAIアートコンテストが完成しました。かなりモチベ駆動だったので、正直なところを言うと忙しかったですが、やりたくないと思ったことはなかったです。一方で、学業との両立は大変でした。
大切な仲間とトレーナー人との繋がり、そして何よりも何か一つのことをやり抜いたというかけがいのない経験だと思います。
数多くの面白い作品がある中で優秀修了生として選んでいただき、とても嬉しかったです。また、作品の開発にあたって多大なるご支援をいただいた、ゼミマスターの川合トレーナーをはじめとするSecHack365関係者全ての方々への感謝の気持ちでいっぱいです。年度始めにSecHack365のトレーニーとして合格連絡をいただいたときから「絶対に優秀修了生に選ばれるぞ!」という野望を抱き続けていたので、無事達成できてホッとしているという気持ちもあります。
“SysDC”という、ソフトウェア設計における設計工程を支援するための自作言語を開発しました。この言語を使用することで、ユーザは設計の可視化や評価、検証といった作業を簡単に行うことができるようになります。設計という工程は開発対象を正しく理解するという意味でとても重要ですが、多くの開発者は適当に行っていたり、そもそも全く設計を行わない場合もあったりと、現状ではあまり重要視されないことが多いです。このような現状を打破し、より多くの開発者が設計という工程を好きになれるような世界を目指して作品を作ろうと思いました。
SecHack365という事業は数年前から知っており、実は一度応募して不合格になったことがあります。その後受験などの関係で数年応募を見送っていたのですが、やっと色々なことが落ち着いたので、今年は絶対に合格するぞと意気込んでいました。アイデアはいくつか思い浮かんでいたので、その中から一番自分が得意で楽しめそうなものを一つ選んで応募資料を書きあげました。
その後、無事に合格通知をいただき、SecHack365での一年がスタートしました。私は応募の時点でアイデアを固めていたため、スタートと同時に開発を進めました。開発の過程ではイベントでの発表や交流を通し、より良い作品となるように多くの機能を実装していました。しかし、12月末という最終発表会の1ヶ月前に作品の方向性が迷子になってしまうというトラブルがありました。このときは「本当にこの作品は有用なのだろうか」という気持ちになってしまい、開発が手につかなくなることもありましたが、川合トレーナーをはじめとするゼミメンバーとの意見交流を通してなんとか立て直すことができ、最終的には成果発表会で多くの方々に評価されるような作品を完成することができました。こうして一年を振り返ると、自分ながらよく頑張ったなぁという気持ちになります。苦労も多く忙しい一年でしたが、その分だけ自分が成長できたように感じます。
実装力や継続力など…色々挙げていくとキリがないですが、その中でも自分にとって一番大きいと感じているものは表現力です。SecHack365では毎回のイベントで何かしらの発表を行う機会が設けられています。私はこの機会を通して自身のことを多くの人に理解してもらおうと思い、発表資料や発表練習に多くの時間をかけて準備しました。
作品を作り上げたとしても、その魅力が多くの人々に伝わらなければほとんど意味はありません。SecHack365という場は、魅力を多くの人に伝えるための表現力を鍛える場として、とても意義のある空間だったと感じています。
たくさんのトレーニーが様々な面白い作品を作っている中、優秀修了生に選んでいただきとても嬉しいです。一年間切磋琢磨して一緒に開発をしてきたトレーニーの方々と、アドバイスいただいたトレーナー・アシスタントの方々にとても感謝しています。
Altheaというプログラミング言語を開発しました。Altheaの特徴は、所有権と参照カウントを組み合わせた所有権付き参照カウントというメモリ管理手法を備えていることです。この手法によって、プログラミング時に発生する「性能が安定しない」「手動メモリ管理による脆弱性」「学習コストの増大」という3つの課題を解決することができました。
この作品を開発しようと思った理由は、仕事でWeb APIを開発する際にガベージコレクションのアルゴリズムによってはパフォーマンスに悪影響を及ぼすことを知り、その悪影響がない言語を作ろうと思ったからです。
応募前は自分の作りたいものが採択されるか不安でした。無事に採択された後は、各イベントごとに目標を定めてひたすら開発する日々でした。思うように進捗が出ないことや、作品に価値があるかを自問自答し悩むことが多くありましたし、各イベントの前はデモや発表資料を間に合わせるために寝る間を惜しんで開発や資料作成をしていました。そういった日々の中でコア機能が動作した時はとても感動しました。
作品の開発を通して技術力が得られたのはもちろんのこと、作品について発表する機会が多かったため自身の作品を正しく相手に理解してもらう表現力も得ることができました。私の作品はプログラミング言語であり、コア機能はメモリ管理というかなりニッチな分野だったので、前提知識のない相手に作品の内容を伝えるのにとても苦労しました。何度も発表していく中で、説明の順序、言葉、図、例え等を工夫してなんとか自身の作品について伝えることができたように思います。また、SecHack365を通して多くの尊敬できる方々と出会うことができ、そういった方々から多くの刺激を得ることができました。
優秀修了生に選ばれると思っていませんでしたが、SecHack365のトレーニーの仲間の皆に自分の成果を伝える中で他の人とは違う影響を与えることができたことを評価されたのではないかと考えています。お互いに良い影響を与え会えたSecHack365という環境に感謝しています。
私はIPv6アドレスのみを使用するIPv6-only環境とIPv6->IPv4への変換技術に注目しました。この環境でIPv4アドレスを直接利用した場合に起きる問題とそれの解決方法についてまとめました。
自分が所属していた仲山ゼミでは毎週ゼミで集まって進捗確認をする時間がありました。イベント日前はスライドやポスターの作成を一緒に頑張り、余裕がある日は一週間起きたことをお互い話します。この仲山ゼミでの進捗共有の時間に仲山ゼミの仲間の進捗を聞き刺激を毎回受ける日々を過ごした一年でした。
1年を通して自分の好きな技術や成果に関して発表する機会が多く用意されたため「うまく発表する技術」を鍛えることできました。自分の成果について発表する中で、自分の成果について見つめ直しより相手に伝わる発表を心がけることができました。またたくさんのトレーニーの仲間による発表をたくさん聞くことができ、他のトレーニーの活動による刺激をたくさん得られました。
コースマスターからのメッセージ
みなさん、お疲れさまでした。そして走りきりましたね。今年は遂に対面のイベントが復活したり、ナイトチャレンジが復活したりと、だんだんコロナ禍からの出口が見えてきた年となったわけですが。ナイトチャレンジは、イベントデイの期間のみで与えられたお題を解決しようというハッカソン。久しぶりの復活で我々トレーナーやアシスタントも楽しめました。みなさんは、ナイトチャレンジどうでしたか?
さて、メインのサービス開発はどうだったか、例年になく、ハスラー(課題を理解し解決方法のビジョンを示せる人)、ハッカー(技術を上手く使いこなせる人)、ヒップスター(デザインを上手く使いこなし、サービスにデザインを与えられる人)が、それぞれが役割と責任を理解して、グループが機能していました。また、デザインの”ちから”はとてつもなくすごいと感じさせられた年でした。Coolじゃないと使いたくないですよね。まさにCoolなサービスを創造がなされるという表現駆動の歴史に刻まれた1年でした。SecHack365は一つの通過点、これからも楽しんでイノベーションを。
みなさん、お疲れさまでした。そして走りきりましたね。今年は遂に対面のイベントが復活したり、ナイトチャレンジが復活したりと、だんだんコロナ禍からの出口が見えてきた年となったわけですが。ナイトチャレンジは、イベントデイの期間のみで与えられたお題を解決しようというハッカソン。久しぶりの復活で我々トレーナーやアシスタントも楽しめました。みなさんは、ナイトチャレンジどうでしたか?
さて、メインのサービス開発はどうだったか、例年になく、ハスラー(課題を理解し解決方法のビジョンを示せる人)、ハッカー(技術を上手く使いこなせる人)、ヒップスター(デザインを上手く使いこなし、サービスにデザインを与えられる人)が、それぞれが役割と責任を理解して、グループが機能していました。また、デザインの”ちから”はとてつもなくすごいと感じさせられた年でした。Coolじゃないと使いたくないですよね。まさにCoolなサービスを創造がなされるという表現駆動の歴史に刻まれた1年でした。SecHack365は一つの通過点、これからも楽しんでイノベーションを。
まずはSecHack365での作品づくり、おつかれさまでした。
学習駆動コースのコンセプトは、作りたいものを作っていく中で、付加的に何かの勉強を行うことで、作っているものに対して何らかの新しいアイディアなどを追加できればいいよね!というものでした。
つまり作品作りというアウトプットは重要なのですがそれだけでなく、自身に対するインプットもしてみるという欲張りなものです。
さて実際に何かしらのアイディアは出たでしょうか、どうでしたでしょうか。
まあこれは、出たらラッキー、出なくてもまあいいか、くらいの感じでいいです。もともとそれによって新しいアイディアが出るかどうか、学習したことが実際に役に立ったかどうかというのは偶然的要素が強いので、たとえ出なかったとしてもそれはそれで良いです。何かを学習するというのは、そういうものですので。
でもそのインプットは、おそらく自身に対しての資産にはなっているので、いずれどこかで役に立つこともあるかもしれません。
修了後は、学習したことをいかにして役に立てるかのアイディアを考える、というアイディア出しをぜひ、やってみてください。
学んだそれが役に立つのを待っているだけでなく、学んだそれを役に立てる方法を自分で考える、ということです。
学ぶときは役立つかどうかは意識せず興味本位でやるのがいいのですが、学んだ後にその知識をいかにして役立てるかを考えるのは、自分です。いや考え付かなくてもいいんだけど、それを思いつけると楽しいです。
そういう考える習慣がつくと、学習することも楽しくなってきます。今は役に立たなそうでも、いずれ役に立つように自分「が」できると思えるようになるからです。
まずはSecHack365での作品づくり、おつかれさまでした。
学習駆動コースのコンセプトは、作りたいものを作っていく中で、付加的に何かの勉強を行うことで、作っているものに対して何らかの新しいアイディアなどを追加できればいいよね!というものでした。
つまり作品作りというアウトプットは重要なのですがそれだけでなく、自身に対するインプットもしてみるという欲張りなものです。
さて実際に何かしらのアイディアは出たでしょうか、どうでしたでしょうか。
まあこれは、出たらラッキー、出なくてもまあいいか、くらいの感じでいいです。もともとそれによって新しいアイディアが出るかどうか、学習したことが実際に役に立ったかどうかというのは偶然的要素が強いので、たとえ出なかったとしてもそれはそれで良いです。何かを学習するというのは、そういうものですので。
でもそのインプットは、おそらく自身に対しての資産にはなっているので、いずれどこかで役に立つこともあるかもしれません。
修了後は、学習したことをいかにして役に立てるかのアイディアを考える、というアイディア出しをぜひ、やってみてください。
学んだそれが役に立つのを待っているだけでなく、学んだそれを役に立てる方法を自分で考える、ということです。
学ぶときは役立つかどうかは意識せず興味本位でやるのがいいのですが、学んだ後にその知識をいかにして役立てるかを考えるのは、自分です。いや考え付かなくてもいいんだけど、それを思いつけると楽しいです。
そういう考える習慣がつくと、学習することも楽しくなってきます。今は役に立たなそうでも、いずれ役に立つように自分「が」できると思えるようになるからです。
もう伝えるべきことは伝えてしまった気がするので、ここは気楽に過去に書いた話を言葉を変えてもう一度書いてみることにします。
皆さんは、自分で作ったものを公開したとき、それがどのくらいダウンロードされて使われるかを気にすることでしょう。
でもちょっと待ってください、まずあなた自身がどのくらい使っているかを考えてください。作者すらあまり使わないものを、不特定多数の人に使ってもらおうだなんて、そんなのはかなり無理筋ですよね?・・・ですからあなたが使ってください。
もし「自分がこんなに便利に使っているのにどうしてみんなは使わないんだろう?」と思う場合は、使わない人たちよりも便利に暮らして、自慢してください。それはあなたの勝ちです!
一方で、自分ですら使わなくなってしまったときは、なぜ使わなくなったのかを真剣に考えて反省してください。
きっと次はいいものが作れるようになるはずです。
もう伝えるべきことは伝えてしまった気がするので、ここは気楽に過去に書いた話を言葉を変えてもう一度書いてみることにします。
皆さんは、自分で作ったものを公開したとき、それがどのくらいダウンロードされて使われるかを気にすることでしょう。
でもちょっと待ってください、まずあなた自身がどのくらい使っているかを考えてください。作者すらあまり使わないものを、不特定多数の人に使ってもらおうだなんて、そんなのはかなり無理筋ですよね?・・・ですからあなたが使ってください。
もし「自分がこんなに便利に使っているのにどうしてみんなは使わないんだろう?」と思う場合は、使わない人たちよりも便利に暮らして、自慢してください。それはあなたの勝ちです!
一方で、自分ですら使わなくなってしまったときは、なぜ使わなくなったのかを真剣に考えて反省してください。
きっと次はいいものが作れるようになるはずです。
僕が敬愛してやまない哲学者である一ノ瀬正樹さんが過日このようなことを述べていました。個人を意味する individual という言葉は、逆を意味する接頭語の in に、divide (分かつ) を加えた言葉、それ以上分離することが不可能な単位としての意味を持つ、と。
思索駆動で僕たちは鬱陶しいほどに「他者」という概念を繰り返し登場させてきたつもりです。年齢、性別、人種、宗教、イデオロギーなど様々な属性が「似通って」いたとしても、その他者へと繋がる道はとても複雑で入り組んでいて、ともすれば至れない道なのかもしれません。
YMOの「Perspective」という曲の歌詞で「冴え渡る黄昏の煌めきの中、私は人々が互いに引き裂かれるのを見る。それがあの人たちの生き方なのかもしれない。」という一節があります。皆様が別々の道を歩んでいくのを僕たちはここで見送ることにします。
僕が敬愛してやまない哲学者である一ノ瀬正樹さんが過日このようなことを述べていました。個人を意味する individual という言葉は、逆を意味する接頭語の in に、divide (分かつ) を加えた言葉、それ以上分離することが不可能な単位としての意味を持つ、と。
思索駆動で僕たちは鬱陶しいほどに「他者」という概念を繰り返し登場させてきたつもりです。年齢、性別、人種、宗教、イデオロギーなど様々な属性が「似通って」いたとしても、その他者へと繋がる道はとても複雑で入り組んでいて、ともすれば至れない道なのかもしれません。
YMOの「Perspective」という曲の歌詞で「冴え渡る黄昏の煌めきの中、私は人々が互いに引き裂かれるのを見る。それがあの人たちの生き方なのかもしれない。」という一節があります。皆様が別々の道を歩んでいくのを僕たちはここで見送ることにします。
まずはトレーニーのみなさん、全員揃っての修了おめでとうございます。
1年弱の長期に渡るハッカソンということで、何を作ればいいのかから始まって、他のトレーニーは凄い、自分ももっといいものを作ってみよう、など迷いながらも多くのトレーニーが立派な作品を作り上げることができたと思います。今年度は久しぶりに対面でのイベント回を実施でき、オンラインと対面のいいところが活かせた年になったと感じています。
研究駆動コースでは、ただ作るだけではなく研究的アプローチによりアイデアを実現していくという方法で、既存研究・技術などの調査や取り組むテーマが社会においてどのような意義があるのかという点も考えながら進めてきました。また、所属するトレーナーも多く、大学、国や企業の研究部門、ベンチャー企業など多岐に渡っていることで、色々とアドバイスや指導ができたのも研究駆動コースの特徴でした。まだ未完成のテーマもありますが、コースの全員がこれから進めていくための「軸」がしっかりできたという印象をもっており、これからの進路や研究の進め方について自分の考えで進めることができると期待しています。
イベント回やオンラインまた他コースとの交流も通じて友達や開発仲間ができた人もおり、今後はSecHack365で得たものを遠慮なく使って様々な課題やプロジェクトにチャレンジしてもらえればと思います。
まずはトレーニーのみなさん、全員揃っての修了おめでとうございます。
1年弱の長期に渡るハッカソンということで、何を作ればいいのかから始まって、他のトレーニーは凄い、自分ももっといいものを作ってみよう、など迷いながらも多くのトレーニーが立派な作品を作り上げることができたと思います。今年度は久しぶりに対面でのイベント回を実施でき、オンラインと対面のいいところが活かせた年になったと感じています。
研究駆動コースでは、ただ作るだけではなく研究的アプローチによりアイデアを実現していくという方法で、既存研究・技術などの調査や取り組むテーマが社会においてどのような意義があるのかという点も考えながら進めてきました。また、所属するトレーナーも多く、大学、国や企業の研究部門、ベンチャー企業など多岐に渡っていることで、色々とアドバイスや指導ができたのも研究駆動コースの特徴でした。まだ未完成のテーマもありますが、コースの全員がこれから進めていくための「軸」がしっかりできたという印象をもっており、これからの進路や研究の進め方について自分の考えで進めることができると期待しています。
イベント回やオンラインまた他コースとの交流も通じて友達や開発仲間ができた人もおり、今後はSecHack365で得たものを遠慮なく使って様々な課題やプロジェクトにチャレンジしてもらえればと思います。
アシスタントからのメッセージ
(2020年度修了生)
今年度はここ数年できなかった対面でのイベントデイがありました。トレーニーがそれぞれ集まってアイディアを持ち寄り議論を行っていく様子が全く途切れないことが印象的でした。セキュリティに限らず技術面や共同開発のスキルを磨き、自己啓発に努める姿勢には刺激を受けました。
技術や選択肢が増え、進化を続けていること、またセキュリティに対するアプローチが増えていることを改めて感じました。今起こっていることに感性を研ぎ澄まして、正しく知り、考える姿勢を忘れないようにしたいです。お互いに良い専門家となりReturnsでお会いできることが楽しみです。
今年度はここ数年できなかった対面でのイベントデイがありました。トレーニーがそれぞれ集まってアイディアを持ち寄り議論を行っていく様子が全く途切れないことが印象的でした。セキュリティに限らず技術面や共同開発のスキルを磨き、自己啓発に努める姿勢には刺激を受けました。
技術や選択肢が増え、進化を続けていること、またセキュリティに対するアプローチが増えていることを改めて感じました。今起こっていることに感性を研ぎ澄まして、正しく知り、考える姿勢を忘れないようにしたいです。お互いに良い専門家となりReturnsでお会いできることが楽しみです。
(2018年度修了生)
トレーニーのみなさん、1年間お疲れ様でした。
今年は久しぶりにオフラインで開催できた年度となりました。表現駆動コースではチーム開発が基本となりますが、お互いに顔を合わせることで密にコミュニケーションをとったり、画面越しでは分からない一面に気づいたりしたのではないかと思います。
また、チーム内でハスラー、ハッカー、ヒップスターの役割に分かれて、それぞれの役割でどんなことができるか試行錯誤することで得た学びも多くあったと思います。
修了後もチームで何かやるということは必ずあると思うので、SecHack365で経験したことを活かしてもらえると嬉しいです。
トレーニーのみなさん、1年間お疲れ様でした。
今年は久しぶりにオフラインで開催できた年度となりました。表現駆動コースではチーム開発が基本となりますが、お互いに顔を合わせることで密にコミュニケーションをとったり、画面越しでは分からない一面に気づいたりしたのではないかと思います。
また、チーム内でハスラー、ハッカー、ヒップスターの役割に分かれて、それぞれの役割でどんなことができるか試行錯誤することで得た学びも多くあったと思います。
修了後もチームで何かやるということは必ずあると思うので、SecHack365で経験したことを活かしてもらえると嬉しいです。
(2020年度修了生)
学ぶこと、表現すること、思索すること、探求すること、
一人で黙々と作ること、みんなでワイワイ作ること、
文字で表現すること、動画で表現すること、
自分が満足するものを作ること、社会を大きく変えるものを考えること、
活動を習慣化すること、その時の興味を大切に短期集中でものづくりすること……
1年間のハッカソンを通して、技術以外の活動スタイルとして「自分は〇〇なことが好き」が何かしら 見つけられた・より明確化された のではないでしょうか?
みなさんが取り組んだ・これからも取り組み続ける”コト”は言わずもがな素晴らしいものであり、
そこに自分の”好き”も加えて「私は〇〇なことが好きで〇〇を作った・取り組んだ人」と誇らしく自慢してほしいです。
この一言が、今後の進路・活動・人と人とのつながりを広げることに大きく役立つと思います。
と、偉そうなことを言いましたがとにかく「SecHack365楽しかった〜」「これからも楽しく生きよう〜」と思ってもらえていれば何よりです。
楽しく活動していれば自然と皆さんとまた会える気がします。これからもチャレンジを楽しみましょう!
学ぶこと、表現すること、思索すること、探求すること、
一人で黙々と作ること、みんなでワイワイ作ること、
文字で表現すること、動画で表現すること、
自分が満足するものを作ること、社会を大きく変えるものを考えること、
活動を習慣化すること、その時の興味を大切に短期集中でものづくりすること……
1年間のハッカソンを通して、技術以外の活動スタイルとして「自分は〇〇なことが好き」が何かしら 見つけられた・より明確化された のではないでしょうか?
みなさんが取り組んだ・これからも取り組み続ける”コト”は言わずもがな素晴らしいものであり、
そこに自分の”好き”も加えて「私は〇〇なことが好きで〇〇を作った・取り組んだ人」と誇らしく自慢してほしいです。
この一言が、今後の進路・活動・人と人とのつながりを広げることに大きく役立つと思います。
と、偉そうなことを言いましたがとにかく「SecHack365楽しかった〜」「これからも楽しく生きよう〜」と思ってもらえていれば何よりです。
楽しく活動していれば自然と皆さんとまた会える気がします。これからもチャレンジを楽しみましょう!
(2019年度修了生)
アシスタントをやっていると、ことあるごとに自分が現役トレーニーだった頃を思い出します。特によく思い出すのは1月の発表会の後、自分が納得できる作品にできず悔しくて仕方なかった頃のことです。これは自分のこれまでの人生の中でも指折りの挫折でありました。SecHack365期間中はハードウェア関連の開発をしていましたが、それから逃げるようにWeb技術に傾倒して、今ではそれが仕事になっています。
挫折の経験はとても苦しいものですが、確実に今の自分の血肉となっています。例えば低レイヤーの知識や経験が少しでもあると、Webの世界のインフラの理解がグッと深まることでしょう。トレーニー時代に腹が立つくらいに挫折したことで、今の自分があるのです。
先日修了した皆さんの中にも悔しい思いをしている人がいるかもしれませんが、僕はあなたのことを応援しています。
アシスタントをやっていると、ことあるごとに自分が現役トレーニーだった頃を思い出します。特によく思い出すのは1月の発表会の後、自分が納得できる作品にできず悔しくて仕方なかった頃のことです。これは自分のこれまでの人生の中でも指折りの挫折でありました。SecHack365期間中はハードウェア関連の開発をしていましたが、それから逃げるようにWeb技術に傾倒して、今ではそれが仕事になっています。
挫折の経験はとても苦しいものですが、確実に今の自分の血肉となっています。例えば低レイヤーの知識や経験が少しでもあると、Webの世界のインフラの理解がグッと深まることでしょう。トレーニー時代に腹が立つくらいに挫折したことで、今の自分があるのです。
先日修了した皆さんの中にも悔しい思いをしている人がいるかもしれませんが、僕はあなたのことを応援しています。
(2018年度修了生)
久々のリアル開催となった成果発表会、たくさんの方にお越しいただきました。トレーニーの1年間の活動を多くの方に見ていただけて、嬉しく思います。
今回は今までのイベントデイと異なり、作品を初めて見る方々からのコメントだったので、新たな気付きがあったと思います。前提知識を持っていない人にどうやって伝えるか、という能力はこれから先の人生で重要になってくると思うので、良い経験になったと思いますしこれからも磨いていってほしいです。
改めまして修了おめでとうございます! 活動の中で得たたくさんのものは、今後様々なところで役立つと思います。
これからは同じセキュリティイノベーターとして、一緒に世の中をより良くしていきましょう!
久々のリアル開催となった成果発表会、たくさんの方にお越しいただきました。トレーニーの1年間の活動を多くの方に見ていただけて、嬉しく思います。
今回は今までのイベントデイと異なり、作品を初めて見る方々からのコメントだったので、新たな気付きがあったと思います。前提知識を持っていない人にどうやって伝えるか、という能力はこれから先の人生で重要になってくると思うので、良い経験になったと思いますしこれからも磨いていってほしいです。
改めまして修了おめでとうございます! 活動の中で得たたくさんのものは、今後様々なところで役立つと思います。
これからは同じセキュリティイノベーターとして、一緒に世の中をより良くしていきましょう!
(2021年度修了生)
1年間、最後までお疲れ様でした!
初めはアイデアだけだったものが段々と形になっていき、さらに毎回のイベントデイでのレビューやコメントを受けて、その次のイベントデイでは、全く別のものに進化していたり、良く改善されたりしていて驚かされました。成果発表会では、そんな1年間の試行錯誤と思いが、来場者の方々にも熱く伝わったのではないでしょうか。
成果発表会でやり切ったと感じている人もいるかと思いますが、そこで終わりにせずに、是非この1年間を通してやってきたことをきっかけとして、新たなことに挑戦したり、もっと作品をグレードアップさせたりして別の場所で発表したりなど、様々な場所で活躍してくれることを楽しみにしています。私自身も昨年のトレーニー時代の成果物をコンテストで発表したり、新しく知った分野に挑戦してみたりと、SecHackがとても良いきっかけとなったと感じています。皆さんにとってもこの1年間が新たなきっかけとなることを願っています。
1年間、最後までお疲れ様でした!
初めはアイデアだけだったものが段々と形になっていき、さらに毎回のイベントデイでのレビューやコメントを受けて、その次のイベントデイでは、全く別のものに進化していたり、良く改善されたりしていて驚かされました。成果発表会では、そんな1年間の試行錯誤と思いが、来場者の方々にも熱く伝わったのではないでしょうか。
成果発表会でやり切ったと感じている人もいるかと思いますが、そこで終わりにせずに、是非この1年間を通してやってきたことをきっかけとして、新たなことに挑戦したり、もっと作品をグレードアップさせたりして別の場所で発表したりなど、様々な場所で活躍してくれることを楽しみにしています。私自身も昨年のトレーニー時代の成果物をコンテストで発表したり、新しく知った分野に挑戦してみたりと、SecHackがとても良いきっかけとなったと感じています。皆さんにとってもこの1年間が新たなきっかけとなることを願っています。
(2019年度修了生)
みなさん1年間おつかれさまでした!
コロナ禍という事で活動のしづらさもあったかと思いますが、そんな中でも精力的に活動し、全力で自身と向き合った1年間は本当に得難い経験だと思います。
今はやり切った達成感や反省で頭がいっぱいかもしれませんが、数年後にはきっと「自分はあんなに頑張れたのだ」という誇らしい思い出になるでしょう。
しかし、SecHack365はそんな素敵な思い出になるだけでなく、これからもずっとずっと、あなたが望む限り続きます!
修了おめでとう!そしてようこそ修了生!これからも一緒に走り続けましょう!
みなさん1年間おつかれさまでした!
コロナ禍という事で活動のしづらさもあったかと思いますが、そんな中でも精力的に活動し、全力で自身と向き合った1年間は本当に得難い経験だと思います。
今はやり切った達成感や反省で頭がいっぱいかもしれませんが、数年後にはきっと「自分はあんなに頑張れたのだ」という誇らしい思い出になるでしょう。
しかし、SecHack365はそんな素敵な思い出になるだけでなく、これからもずっとずっと、あなたが望む限り続きます!
修了おめでとう!そしてようこそ修了生!これからも一緒に走り続けましょう!
(2021年度修了生)
一年間お疲れ様でした。皆さんが自身のアイデアを作品へ実装し、成果物を作り上げるまでには、おそらく多くの困難があったと思います。それでも、毎回のイベントで新しいアイデアが実装されており、トレーニーの皆さんの力強さに刺激を受けました。成果発表会が終了し、SecHack365のトレーニーとしての活動も終わりとなりますが、中にはアイデアを全て作品に形にすることができなかった人もいると思います。そういった方は、ぜひこれからも開発を続け、また別の機会にパワーアップした作品を公開しましょう。
最後に、皆さんが更なる飛躍を遂げることを願っています。
一年間お疲れ様でした。皆さんが自身のアイデアを作品へ実装し、成果物を作り上げるまでには、おそらく多くの困難があったと思います。それでも、毎回のイベントで新しいアイデアが実装されており、トレーニーの皆さんの力強さに刺激を受けました。成果発表会が終了し、SecHack365のトレーニーとしての活動も終わりとなりますが、中にはアイデアを全て作品に形にすることができなかった人もいると思います。そういった方は、ぜひこれからも開発を続け、また別の機会にパワーアップした作品を公開しましょう。
最後に、皆さんが更なる飛躍を遂げることを願っています。
(2020年度修了生)
皆さん、学業やお仕事がある中、1年間大変お疲れ様でした。
2年ぶりの対面イベント会の開催もありましたね!やっぱり、対面イベントはオンラインと比較にならないぐらい多くの刺激を得られますね!
コースを跨いだトレーニー間の議論、他コースとトレーナーやアシスタントとの議論が活発だったのは、対面会ならではだと思います!
セキュリティの世界はとっても狭いので、皆さんの今後の活躍はすぐに耳に入ってくると思います!また、どこかでトレーニーの皆さんの名前を聞く日や、お会いできる日を楽しみにしています!!
そういえば、今年度のSecHack365は朝活やもくもく会などのトレーニー主催の企画がたくさんありましたね!!!ほんと最高でした!!!!!!そして、企画してくださったトレーニーの皆さん、本当にありがとうございました!
色々な工夫をして、みんなで作り上げていくSecHack365って最高ですね。
最後に、SecHack365のトレーニーは終わりましたが、SecHack365 修了生 としての活動が始まります!!
多くのトレーニーが成果発表会で外部の方からのフィードバックをもらい、まだまだ作品作りを続けたい! と思っていることでしょう!
是非、修了後も作品作りを続けてください!そして、修了生イベント SecHack365 Returns でその後の作品がどうなったかを見せてください!!
とっても楽しみにしております!!!!!!!!
皆さん、学業やお仕事がある中、1年間大変お疲れ様でした。
2年ぶりの対面イベント会の開催もありましたね!やっぱり、対面イベントはオンラインと比較にならないぐらい多くの刺激を得られますね!
コースを跨いだトレーニー間の議論、他コースとトレーナーやアシスタントとの議論が活発だったのは、対面会ならではだと思います!
セキュリティの世界はとっても狭いので、皆さんの今後の活躍はすぐに耳に入ってくると思います!また、どこかでトレーニーの皆さんの名前を聞く日や、お会いできる日を楽しみにしています!!
そういえば、今年度のSecHack365は朝活やもくもく会などのトレーニー主催の企画がたくさんありましたね!!!ほんと最高でした!!!!!!そして、企画してくださったトレーニーの皆さん、本当にありがとうございました!
色々な工夫をして、みんなで作り上げていくSecHack365って最高ですね。
最後に、SecHack365のトレーニーは終わりましたが、SecHack365 修了生 としての活動が始まります!!
多くのトレーニーが成果発表会で外部の方からのフィードバックをもらい、まだまだ作品作りを続けたい! と思っていることでしょう!
是非、修了後も作品作りを続けてください!そして、修了生イベント SecHack365 Returns でその後の作品がどうなったかを見せてください!!
とっても楽しみにしております!!!!!!!!