SecHack365 2020 2nd Event Week レポート
SecHack365 2020 / 2nd Event Week2020.10.10
イベントデイ1日目(8月23日)
プログラム01オリエンテーション
02テーマ共有会
03BoF(話題を囲む会)1回目・2回目
04習慣化
第2回のイベントウィークが始まりました。イベントデイ1日目では、「初めてのアウトプット-テーマ共有会」、「BoF(テーマを囲む会)」を実施しました。
テーマ共有会
コース関係なく少人数のグループに分かれて、質疑応答時間を含め15分で取り組んでいるテーマについてアウトプットを行いました。
SecHack365では、「アウトプット」を非常に大事にしています。ただモノづくりを進めていくのではなくその過程で「自分が作ったものを第三者に見せたり説明したりして、他者からアドバイスや自分とは異なる視点での意見をもらい、それをまたモノづくりに活かしていく」ことを何度も何度も、繰り返していきます。
初めてのアウトプット(見せる・伝える)では、「今できているもの」「今何をやっているのか」「どんなアイデアなのか」「困っていることはどんなことか」などについて発表しました。
トレーニーやコース毎に進捗はバラバラで、既にモノづくりを始めていて、デモまでできる状態になっているトレーニーもいれば、まだ何をやりたいのか、何から始めればいいのかわからず、現状の自分の頭の中について説明をするトレーニーもいました。また、チームでモノづくりをする予定のトレーニーもいれば、個々でモノづくりを進めていたり…。モノづくりの手順や方法も十人十色かつアイデアも豊富で、どのトレーニーのアウトプットもワクワクする内容でした。
BoF(テーマを囲む会)
BoFとは「Birds of a feather flock together(同じ羽の鳥はいっしょに群がる)」の略で、「予め用意されたテーマに対し、同じテーマに興味を持つ人たちが集まって議論をする場」のことです。今回は、以下のテーマで実施し、それぞれテーマ担当のトレーナーとともにディスカッションを行いました。
テーマに分かれた後は、「なぜこのテーマを選んだのか」「このテーマに期待することは?」「このテーマで何をしたい?」などから始まり、個々に意見を出し合い、よりテーマを深堀したディスカッションとなりました。コースを超え、トレーナー・トレーニーの枠を超えた熱いディスカッションは、時間内に終わりが見えず、「続きをやろう!」ということなったテーマもありました。
年齢や立場を超えたディスカッションの場は、普通に生活しているとなかなかなく、また「SecHack365」という同じ「セキュリティ」に興味を持つ仲間たちとの話は尽きない様子でした。
習慣化
佳山トレーナーによる習慣化講義は、振り返りの作業からスタート。トレーニー達のマンダラートを見ながら確認です。小目標を積み立てて脳にしみこませる事が大切としたうえで、トレーニーそれぞれの小目標をピックアップしながらコメントをしていきます。
研究を進めるうえでスナップショットやメモを残す事、それを組み合わせたら生み出されることの大切さなども紹介。大それた事でなく一人ひとりの小さな気づきについて、暖かく励ましてくれました。
オフラインイベントでは全員の前で一人ひとり名前を呼んでささやかな賞品なども出たこのコーナー。オンラインでは全員でドキュメントにコメントを書き込み、フリータイムでそれぞれのマンダラートをアップデートして「ちょっとはずかしい」という意識を減らす事で、トレーニー同士の距離も近づいた時間となりました。
マンダラートは途中で変えたり、やらなかったり、選択肢はそれぞれ自由です。自分が楽しんでやることが一番大事で、それはSecHack365受講中だけでなくその後も大切にして欲しいという佳山トレーナーの言葉が響きます。
イベントデイ2日目(9月6日)
プログラム01オリエンテーション
02セキュリティ座談会
03テーマ共有会
04習慣化
第2回 イベントウィークのイベントデイ2日目が始まりました。
この日に至るまでの間、トレーニーたちは、コース毎に指導を受けたり、今回のイベントウィーク中の課題として、自分のテーマ/活動について説明をする「ビデオ収録」を実施していました。
オンライン発表に慣れてもらいたいという思いと、より多くのトレーニー・トレーナーたちに自身のテーマについて知ってもらい助言や仲間を得る事、時間内に「伝えたいことを伝える」こと、「自分の発表を客観的に見る・見直す」ことも目的としています。
イベントデイ2日目では、この「ビデオ収録」を踏まえた「テーマ共有会(アウトプット)」の実施と、「サイバーセキュリティに関する座談会」をメインプログラムとして実施しました。
セキュリティ座談会
座談会では、作品テーマをよりセキュリティ面で切り込んでいってもらうために、セキュリティに関するチャレンジ事項(課題)をインプットしてもらうこと、また、「サーベイ」を提供することで、より未知や重要の部分を指し示して、チャレンジへのステップを作ってもらうことを目的として、サイバーセキュリティの実務に携わってるトレーナーがパネラーとなって進められました。
1回目テーマ:研究面から見たサイバーセキュリティにおける課題(秋山、井上、神薗)
第1回目テーマでは、秋山トレーナーが中心となり講演が行われ、井上トレーナー、神薗トレーナーもディスカッションに加わり進められました。
まだ「研究」事態に携わったことがない世代のトレーニーもいるため、「そもそも研究ってなに?」というところから、研究の進め方はもちろんのこと、仮説と結果とのギャップがあった際のまとめ方についてもアドバイスがありました。
また、大学等の研究室での視点と、産業(企業)としての視点との違いも、様々な具体例を元に説明がありました。
2回目テーマ:ビジネスや社会から見たサイバーセキュリティへの課題(園田、今、佳山、神薗)
2回目テーマでは、園田トレーナーがモデレーター、神園トレーナー、佳山トレーナー、今トレーナーがパネラーとなり、産業界やサービス・プロダクト提供者においてのセキュリティの現状、現場の努力について考え方を学ぼう!をテーマに実施しました。
「世の中に爆発的に拡がっているツールは便利で楽しいけど、セキュリティ的に問題が多いのはなぜか?」を小テーマに、みなさんが良く使っているツールやSNSを具体例としてディスカッションしたり、「古い車、スマホ、コンピュータ、サポートが切れたらどうすればいいのか?」について、セキュリティサポート専門家の立場からの本音、利用者の気持ちについてディスカッションを行ったりしました。
テーマ共有会
もうひとつのメインプログラムとなるテーマ共有会では、イベントデイ1日目、ビデオ収録、そして今回のイベントデイ2日目で3回目となる発表で「作る⇔見せる」の経験を更に積んでいきます。
前回イベントデイのテーマ共有会でのアドバイスを作品作りに取り入れている様子がうかがえただけでなく、自分を客観的に見れるようになっていたり、前回とほぼ同じ資料であったとしても、説明にも工夫がされている様子。まだテーマが決まり切っていなくても少しずつ前進している姿を垣間見ることができたり、2週間という短い期間で成長を遂げているトレーニーが数多くいて驚かされました。また、他のトレーニーの作品に対して「フィードバックをお互いに与え合う」という気持ちも備わってきて、意見も活発に出ていました。今回も同じグループのトレーナーやトレーニーから自分では気づかなかったものの見方、気づきをえることができ、作品作りの再出発となったのではないでしょうか。
1月末の最終発表までグループや個々の作品作りの進行は異なります。
焦ることなく、でも程よく焦りながら自身のテーマを固め更なる一歩を踏み出してほしいと思います。
習慣化
前回にひきつづき佳山トレーナーによる習慣化講義。チャットを使い、全員のやろうと思ったことやそれぞれの気づきの書き込みを紹介しながらの講義です。
マンダラートのためにやるのではなく、やるやらないの自由を自分で選択することが大切としています。そのうえでまずはやってみること、自立的に動く習慣をつけるためにマンダラートを使って欲しいというメッセージを伝えました。
イベントウィーク(8月16日~9月6日)
動画配信1.習慣化について
イベントデイの講義と連動して、佳山トレーナーによる習慣化の動画を公開。
「なぜ習慣化に取り組むのかパート2」2.NONSTOPについて
NICTからデータセットを利用できる「NONSTOP」と潤沢なリソースを持った「(汎用)開発環境」の2つの環境について、笠間トレーナーと現在研究駆動コースアシスタントの小松さん、2018年度修了生の柴崎さんが動画で説明。
・NONSTOPとは(NONSTOP概要説明、デモ・チュートリアル) 笠間トレーナー・NONSTOP活用法(データセット紹介~活用・分析) 2018年度修了生・小松さん 2018年度修了生・柴崎さん
Zoomでトレーナーを囲む会
今回もウィーク期間中にトレーナーを囲む会を実施。個別に様々なテーマを持ち寄り、トレーニーがそれを囲んで話を聞いたり質問したりする場ですが、トレーニーからのリクエストに応える形で実施された講義もあり、オンラインにも慣れて楽しんで参加できた様子が伺えます。
実施内容
01神薗・服部・笠間トレーナーセキュリティのお仕事
02今岡トレーナーBlackHat2020オンラインでヤラかした話
03井上トレーナー現地開催のBlackHat / DEFCONってこんな感じです