SecHack365 : コース概要 2020

SecHack365のコースについて

SecHack365ではセキュリティイノベーターを創出するための手段として、モノづくりに関するアプローチが異なる5つのコースを用意しています。
受講生は自分の志望や特性に合わせて研究・開発等を進めることができます。

表現駆動コース

コース紹介

[Q]どのようなコースですか?1年間でどのようなことをやりますか?

[A]これまでの世界は、イノベーションにより創られたと言っても過言ではありません。ただ、闇雲にプログラミングをするだけでは、イノベーションは生まれません。頭の中、創造の世界のアイディアをフィジカルな世界に取り出す。さらに、テクノロジー、カルチャーなどといった、各クラスターの領域を広げるためには、創るものの価値を最大化なくしてなりません。イノベーションを興すには、3つの要素が必要です。まず、ハスラーとして、世界が何を求めているか?次に、ハッカーとして、テクノロジーを熟知、ハックして使いこなすことができる。ヒップスターとしてイノベーションの核となることが多いデザインの重要性を理解し、使いこなすことができる。 表現駆動コースでは、「Infinity diversity in infinity combination.」をキーワードとして、これらハスラー、ハッカーおよびヒップスターとなる方を募集し、イノベーションを創出するメソッドを考察し、1年を通して実践します。

育成過程

[Q]どのようにセキュリティの知識や意識を身につけますか?何を目標としますか?

[A]表現駆動コースでは、グループによって、イノベーション実現を目指します。3名以上のグループでの活動が原則必須です。まずは、それぞれ異なるグループメンバー、異なるテーマで、オン・オフラインを通して、ハッカソンを行います。アイディア発想と、その具現化のための開発を、複数回行い、イノベーションのメソッドを学んでいきます。複数回のハッカソンの後、出たアイディアを継続的に発展させるグループを編成して、最終的なイノベーション創出を目指します。本コースでは、イノベーション創出を最終目標とします。そのため、最終発表までにβバージョン以上のサービスを世界に向けて公開し、社会からのフィードバックを得え、機能拡張を行うことを必須とします。 イノベーションの創出にあたり、迷うこともあるでしょう。そういった場合は、これまでの修了生が、メンターとしてみなさんをサポートする予定です。特定の分野での専門的な知見が必要になることもあるでしょう。そんな時は、私たちトレーナーがみなさんをサポートします。

どんな人におすすめしますか?

[Q]期待する応募者像、応募者に求めるものは?

[A]イノベーションには、技術を良く知っているハッカーだけでなく、クリエイティブ面をリードするヒップスター、デザイナーの協力も必要です。表現駆動コースでは、ハスラー、ハッカー、ヒップスターの要素を独りで持ち合わせている必要はありません。デザインで、プログラムや物づくりで世界を変える、または、文化を一つ創りあげたいという信念をベースとし、イノベーションの神話に囚われず、イノベーションをおこしたいと思う方からのご応募をお待ちしています。とは言え、イノベーションって言ってもさ、何をからはじめたらいいか分からないよね、と思う方もいるでしょう。イノベーションは、まずは小さく始めて、ユーザを観察することによって、機能を拡大していくなど様々なメソッドがあります。  新たなイノベーションの扉を開きましょう。

担当トレーナーの紹介
佐藤 公信

佐藤 公信
(国立研究開発法人 情報通信研究機構)

ナショナルサイバートレーニングセンター 主任研究員、SEC道後プログラム検討会委員、SECCON実行委員、情報処理安全確保支援士集合演習講師、セキュリティ・キャンプ講師(2017~2019)。前職では、高知工業高等専門学校にてセキュリティコース設置業務に従事。ニューラルネットワークの産業応用がメインリサーチフィールド。

詳細プロフィール

安田 真悟
(国立研究開発法人 情報通信研究機構)

サイバーセキュリティ研究所 兼 ナショナルサイバートレーニングセンター 主任研究員、Hardening Project 実行委員、北陸先端科学技術大学院大学 プロジェクト研究員 ネットワーク実証実験環境を主軸にアナログオーディオ伝送、インターネット応用技術、ワイヤレスネットワーク、模擬組織ネットワークの構築技術の研究などを行っている。

詳細プロフィール

学習駆動コース

コース紹介

[Q]どのようなコースですか?1年間でどのようなことをやりますか?

[A]まずは「作りたいものがあり、それを作る」という「ものづくり」から始めていただきます。作りたいもの、作ってみたいものをどんどん作っていっていただきます。さらに作ることと並行もしくは先行して、何らかの付加的な学習をしながら開発を行うコースです。 開発の際に、あえて何らかの他技術や他分野の学習を付加的にしていただき、新たな知見を得ることで、「作れるもの」「作ってみたいもの」の幅を広げます。 作りたいものや作ってみたいものがあり、とりあえず作りたい、作ってさらに幅を広げたい、という人向けのコースです。

育成過程

[Q]どのようにセキュリティの知識や意識を身につけますか?何を目標としますか?

[A]まずは作っていき、その先で、何かセキュリティ的要素を考えたり、追加できればと思っています。

どんな人におすすめしますか?

[Q]期待する応募者像、応募者に求めるものは?

[A]ものづくりから始めますので、まずは作りたいものがあり、それを自力で作り始めることができる、もしくは作るための勉強が自力でできることです。 このコースには4つのゼミがあります。以下にゼミの詳細がありますので、必ず読み、希望するゼミに応募してください。

https://kozos.jp/sechack365/

・坂井ゼミ ... 坂井が担当します。開発テーマは提示するものの中から選択、もしくは希望の開発テーマを持ち込みしていただきます。OSカーネル、アセンブラ、エミュレータ、コンパイラ、リンカ、組込みソフトウェアなど、主にソフトウェアの低レイヤー分野を扱います。さらに特別な開発テーマとして「技術書執筆」も行います。

・今岡ゼミ ... 今岡が担当します。実際にモノに触れることをテーマとして、ネットワーク低レイヤー、ニューラルネットワークのFPGA実装、暗号アルゴリズムのFPGA実装、オリジナルCPUのFPGA実装、無線通信、光通信(赤外線も含む)、音波通信(超音波も含む)、スペクトル拡散、組込み、電子工作系といったテーマを扱います。

・コンテンツゼミ ... 園田と久保田と坂井が担当します。非技術系も含む、何らかのセキュリティ啓蒙のためのコンテンツ開発と普及を目標とします。例として解説、記事、マンガ、小説、プロット、映像、シナリオ、絵本、ゲーム、競技などを開発し、社会に普及させることを目指します。

・砂場遊び開発ゼミ ... 坂井が担当します。提示する開発テーマに対して、砂場遊び開発手法でグループ開発をします。砂場遊び開発手法については、ゼミの詳細を参照してください。提示する開発テーマは

の4つのうちのいずれかです。各開発テーマの詳細は、ゼミの詳細を参照してください。

担当トレーナーの紹介

坂井 弘亮
(富士通株式会社)

坂井ゼミ・コンテンツゼミ・砂場遊び開発ゼミを担当

詳細プロフィール

今岡 通博
(今岡工学事務所)

今岡ゼミを担当

詳細プロフィール

園田 道夫
(国立研究開発法人 情報通信研究機構)

コンテンツゼミを担当

詳細プロフィール

久保田 達也
(株式会社イッツ)

コンテンツゼミを担当

詳細プロフィール

開発駆動コース

コース紹介

[Q]どのようなコースですか?1年間でどのようなことをやりますか?

[A]とにかく開発まず開発、勢いで作ってみてから、あれこれと考えるコースです。何を作るべきかを悩んだら、まず作れるところから作ってみて、それから考えるのです。作ってみることで分かること、作ってみないと分からないことっていっぱいあると思うのです。作る前から悩んでいてもしょうがない、という考え方が好きな人におすすめです。

育成過程

[Q]どのようにセキュリティの知識や意識を身につけますか?何を目標としますか?

[A]開発状況に合わせて、少しずつセキュリティ機能を追加してもらえたらと思っています。もしくは最初からセキュリティ上の問題を解決するための開発をしてもらってもいいです。

どんな人におすすめしますか?

[Q]期待する応募者像、応募者に求めるものは?

[A]このコースは川合ゼミと仲山ゼミのためのコースなので、どちらかのゼミに興味がある人が選んでください。

川合ゼミ:
プログラミング言語を作りたい人(もしくは、川合がサポートできそうな開発をしたい人)

仲山ゼミ:
[1]サーバーレスでセキュアなアプリケーションの実現をしたい人
[2]セキュアなウェブを支える技術スタックの改善をしたい人
[3]新しい世界観を実現するウェブサービスの開発をしたい人
(もしくは、仲山がサポートできそうな開発をしたい人)

(詳細についてはそれぞれのゼミごとに設定していますので確認してください。)

川合ゼミ → 詳細は http://essen.osask.jp/?sh3_2020_kw を見てください(このゼミに応募するのなら必読です)。

仲山ゼミ → 詳細は http://essen.osask.jp/?sh3_2020_nk を見てください(このゼミに応募するのなら必読です)。

担当トレーナーの紹介

川合 秀実
(サイボウズ・ラボ株式会社)

川合ゼミを担当→ [得意分野]プログラミング言語開発、OS開発、エミュレータ開発、データ圧縮、自分用のツールやライブラリを作って自らの開発力を底上げすること

詳細プロフィール

仲山 昌宏
(株式会社WHERE)

仲山ゼミを担当→ [得意分野]クラウドコンピューティング、サーバーレスアーキテクチャ、ウェブ開発・運用、IoT、社内情報システム、情報セキュリティマネジメント

詳細プロフィール

思索駆動コース

コース紹介

[Q]どのようなコースですか?1年間でどのようなことをやりますか?

[A]思索とは「論理的に筋道を立てて考えること」を意味しますが、思索駆動コースでは、SecHack365 の 1 年間に限定されることなく「自分が人生を賭けて立ち向かいたい」と思える問題を見つけ出し、ひたすら深く深く思索します。時に徹底的な自己否定を行い、時に他者から気付きを与えられ、世界で一番「それ」について考えている人は自分以外にいないというほどまで思索の淵を潜航し続けます。 極めて精緻に、かつ、十分に思索するためには時として小さな開発、仮説とその検証を繰り返す必要が出てきます。思索駆動コースにおいては開発も表現も、より深い思索をし続けるための手段に過ぎません。十分な思索の後に、それを「実装」したくてたまらない疼きを感じたならば、その時点での自分の能力に限定されることなく、それを実装しましょう。

育成過程

[Q]どのようにセキュリティの知識や意識を身につけますか?何を目標としますか?

[A]誤解を恐れずに述べるならば、技術の大半は一人で学ぶことができます。SecHack365 ではそもそも自学できる人を募集しています。しかし他者との議論により思索を深めること、他者とは何者であるか・多様性とは何かを実感として学ぶことは、一人では困難です。オフライン回で行われる思索駆動コースワークは、ここに焦点を当て、ひたすら他者との対話を通じて思索を深めます。 議論を交わし、思索を深めるにしたがって、既存の手法で何が解決できて、何が解決できていないのかを知りたくなるかもしれません。オフライン回とオフライン回の間の期間はオンライン会議システムを用いたオンラインゼミが開催されます。このゼミではタイムリーなセキュリティニュースや、話題になっている技術的なトピックを題材として、広く深く情報を収集し、それを簡潔にまとめて共有する能力を養います。

どんな人におすすめしますか?

[Q]期待する応募者像、応募者に求めるものは?

[A]思索というと「ただ頭で考えているだけ」と思われる人もいるかもしれませんが、人間の体が栄養分を摂取しなければ活動できないのと同様、インプットなくして思索はできません。インプットには多様なものがあり、コーディングが好きな人は開発することがインプットになるでしょうし、絵を描くのが好きな人は作品制作がインプットにもなるでしょう。ものを作ることはアウトプットではなく、インプットのためであるという経験をしたい人に本コースをおすすめします。 その上で具体的に以下のような背景がある人の志望をお待ちしています。既存の常識、社会通念に対して懐疑的であり、その現状を変えたいと考えている人。多数派によって虐げられていたり、生き辛さを感じていて、ハックによりそれを解決したい人。世界の中で良くないとされるもの (例えば差別や貧困、孤独) を取り除いた先にどのような世界が広がるかをひたすら詳細に妄想することができる人。

担当トレーナーの紹介

柏崎 礼生
(国立情報学研究所)

- 専門: インシデントレスポンス・防災減災技術・エッジコンピューティング
- 指導方法: 読んだ本の感想とか駄文を書き散らして種を撒くスタイル

詳細プロフィール

佳山 こうせつ
(富士通株式会社)

- 専門: インシデントレスポンス・セキュアデザイン技法・現場実践 (つねに手探り)
- 指導方法: 社会の事象やコンピュータの仕組みについて「なぜ」を考える習慣を撒き散らすスタイル。基本的に指導とかしない (一緒に悩む) 。

詳細プロフィール

花田 智洋
(国立研究開発法人 情報通信研究機構)

- 専門: プロジェクトマネジメント・アプリケーション開発・サイバーセキュリティ演習
- 指導方法: 目標達成を妨げる課題を対処できる形へ分解することを一緒に考えるスタイル

詳細プロフィール

研究駆動コース

コース紹介

[Q]どのようなコースですか?1年間でどのようなことをやりますか?

[A]研究駆動コースでは、情報セキュリティ分野に対するアイデア (理論、モデル、アルゴリズム等) が、その分野における専門家等の有識のある第三者の視点において適切にレビューを受けその評価がなされれば、コードやアプリ等の実装物のみにこだわらず論文や著書等についてもSecHack365の成果物として認め、評価するプログラムを展開します。なお、トレーニー自身が生み出したアイデアを1年じっくりかけて指導及び支援を行うというスタイルをとります。

育成過程

[Q]どのようにセキュリティの知識や意識を身につけますか?何を目標としますか?

[A]「研究」過程においては、既存研究の調査 (過去の論文や特許のサーベイ等) を徹底的に行い、そして現状での問題点を洗い出し、その問題を解決する手法を提案する、という流れをとります。具体的には、提案されたアルゴリズムや手法の有効性ないしその効果等を評価するために、プロトタイプを実装、実証実験などを経てその確認を行います。さらに、アイデアの優位性やそのアピール、成果の展開、ブランディング等を目的として、著作物・成果物を世の中に公表するといった流れを取ることが一般的です。SecHack365「研究駆動コース」においては、いわゆる成果主義ではなくアイデア発想とその着想理由を大切にしていることから、いわゆる研究の基本的スタイルに合わせることをそれほど重要視しません。その代わり、応募時点においてトレーニー自身がテーマをある程度設定し、それをコースワークとして実行する研究プロセスをしっかり明確にさせるための特訓を行います。これにより、アイデアの着想に至った過程の重要さに気づいてもらい、研究へのモチベーションを高める支援を行います。

どんな人におすすめしますか?

[Q]期待する応募者像、応募者に求めるものは?

[A]SecHack365「研究駆動コース」においては、いわゆる成果主義ではなくアイデア発想とその着想理由を大切にしていることから、いわゆる研究の基本的スタイルに合わせることをそれほど重要視しません。その代わりに研究プロセスをしっかり明確にさせるための特訓を行います。これにより、アイデアの着想に至った過程の重要さに気づいてもらい、研究へのモチベーションを高める支援を行います。 具体的には、アイデアの創出から始まり、その研究が誰に対してどのような効果や利点があるのか、何故それを実施してみたいのか、どうしてもやってみたいのか等々はっきりさせることが大切であり、トレーニーに求めることは今まで経験してきたようなドリルの問題を単に解くような「問題解決」スタイルではなく、自ら「課題設定」ができる能力を伸ばしてみたいという意欲を自身で持つ、ということが重要です。もう1点、単なる思いつきでは世界には勝てないということに気づいてもらいたいということです。よって、諦めない強い心を作り上げること、これがトレーナーたちが本コースを運営する上で最も重要視している点です。人によっては少し厳しい感じを受けたかもしれませんが、私たちは皆様のチャレンジを全力で受け入れられるよう身体を暖めながらお待ちしております。

担当トレーナーの紹介

猪俣 敦夫
(大阪大学)

詳細プロフィール

秋山 満昭
(NTTセキュアプラットフォーム研究所)

詳細プロフィール

井上 博之
(広島市立大学)

詳細プロフィール

衛藤 将史
(国立研究開発法人情報通信研究機構)

詳細プロフィール

笠間 貴弘
(国立研究開発法人情報通信研究機構)

詳細プロフィール

神薗 雅紀
(国立研究開発法人 情報通信研究機構)

詳細プロフィール

服部 祐一
(株式会社セキュアサイクル)

詳細プロフィール

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