

最優秀賞

火星のドームで広がるみらいのまち
千葉 瑛美梨 さん(絵・文章)
<概要>
2055年の火星では、大きなドームで管理システムが見守る中、人々が暮らしている。システムは人の行動をサポートしながら、外にひろがる厳しい環境のリスクを最小化するべくドームを守っている。
悪い人が悪いことをしないようにロボットが巡回し、人が安心して暮らせるようにしている。
<講評>
30年後の火星で、大きなドームの中でワクワクする発明に囲まれた暮らし、想像するだけでとっても楽しそうですね!環境の違う火星でも、ドームの中ではAIや技術によって、地球と同じように安心して暮らせる未来、とっても素敵です。でも、もしセキュリティなどの問題がおきたら大変なので、しっかりとした対策が必要だということが、しっかり伝わりました。素敵な絵もありがとうございます!(審査委員:神薗雅紀)
未来のまちを想像して、私もワクワクしました。火星でのくらしを実現するためには、どんな課題があって、それをどのような未来の技術で解決するのかを、火星特有の環境や悪い人から守るためには、など様々な方面からご自身でしっかり考えられていると思いました(審査委員:中島春香)。
2025年現在でも宇宙のITセキュリティは注目の分野一つであり、実際にハッカーの祭典と呼ばれている「DEF CON」というイベントにて人工衛星をハッキングするコンテストが開かれたこともあります。これからも人類がどんどん宇宙に進出していくと考えると、未来で「火星ドーム基地ハッキングコンテスト」なんていうイベントがあっても不思議ではありません。素敵な未来を想像させてくれる、審査委員一同納得の最優秀賞だと思われます(審査委員:中島明日香)。
30年後に安全に火星に行け、地球から別の惑星へ視野が広がっている点がよかったです(審査委員:山口あゆみ)。
火星の暮らしを守るロボット、というのが印象に残りました。そしてそのロボットを守るのは誰(何)なのか、そんなことを考えさせられました(審査委員:園田道夫)。
優秀賞
簡単!!自動でメイク♡
萩原 愛唯 さん(文章)
<概要>
2055年の未来。AIのサポートが浸透し、例えば自動で化粧できるようになっている。スマートフォンで顔認識を行い、表示されたイメージを選ぶとその通りに化粧されるものだが、システムの課題となるのは化粧という個人情報の漏えいや機械の故障である。故障予防のために自動補修機能を備えている。
<講評>
女子の夢が詰まっている、暮らし、理由、安全面がまとまっている点が良かったです(審査委員:山口あゆみ)。
私自身もメイクをする機会が多いので、自動でメイクできる機械があればぜひ一台家に欲しいなとも思いましたし、私のような人もいることから、2055年には存在しててもおかしくないと思います。その上で「使っている人の個人情報が流出したらまずい」というのはおっしゃる通りであり、未来の夢をふくらませる部分と、現実的な問題をしっかり考える部分の両方を兼ね備えた、とてもバランスの良い応募だと感じました(審査委員:中島春香)。
自動でメイクをするシステムが悪用されるとより綺麗になったりするかも、と思ってしまいました(審査委員:園田道夫)。
優秀賞
30年後の未来、2055年
田中 真佐 さん(文章)
<概要>
30年後の未来はAIやロボットが身近な存在となって人々の暮らしを支えている。掃除や洗濯などの面倒な家事をしてくれるロボットはとても便利だが、誤った方向に進化してしまったら世界が危険になってしまう。ロボットを使って学校や街を襲ったりできないように、正しいルールや安全な利用が大切になる。
<講評>
実体験に基づいて考えられていて、よかったです。
自動化できたらいいのになあと考えたり、課題面からは、技術を使う際にはそれを正しく使う力が必要だということがしっかり伝わってきてよいなと思いました。便利な仕組みを実現するために、どのように制御するのか、悪いことに使われないようにするためにはどうしたらよいのか考えることが大切ですね(審査委員:中島春香)。
今から30年後のAIやロボットがより身近に、さらに身の回りのことを何でもやってくれる世界で、AIやロボットが人間の命令を無視したり間違った判断をするようになってしまうと、本当に恐ろしいと思います。対策として「ルールを作ったり、正しく使うこと」を挙げられており、とってもよく考えられていると思います(審査委員:神薗雅紀)。
ロボットが反乱を起こす、というのはSF作品でも見られるテーマですが、フィクションではなく現実的に守れるルールについて考えられているところが良いと思いました(審査委員:園田道夫)。
優秀賞
汎用AIと暮らす社会
折田 穣 さん(文章)
<概要>
2055年は汎用AI(AGI)が家庭用ロボットのような形で人と一緒に過ごすようになる。人間と同じように会話・行動し、家族の一員として扱われる。そうしたロボットは高齢者社会の助けになる。ただし、汎用AIといえども無限の未来を持つ子供の世話(育児)は、予測できないため任せられないだろう。
<講評>
「もっと便利で楽しく暮らしたい」という人間の欲求がある限り、AIを搭載したロボットや、それに近いものと一緒に暮らす未来は、そう遠くないうちに実現するのではないかと思います。さらに今、忙しい夫婦の育児を助ける「ベビーテック」という分野も、どんどん成長しています。そのことを考えると、AIが子育ての一部を手伝う未来も十分にありえるでしょう。しかしこの応募でも書かれていたように、AIは人間が書いた文書をもとに学習するため、過去の人間が持っていた偏見などもそのまま受け継いでしまう可能性があります。それが次の世代に影響を与えることは、防ぐべきことです。今からでも考えるべき重要な問題だと思いました(審査委員:中島明日香)。
家庭にスポットを当てて子どもの未来を憂いている点が良かったです(審査委員:山口あゆみ)。
子育ては確かに難易度が高いので、逆に子育てを任せられるAIとはどんなものか、そんなことを考えさせられました(審査委員:園田道夫)。
2025年1月31日(金)必着
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